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顔面偏頭痛(顔面神経麻痺)

頭の片側のこめかみ部分に激しい痛みを感じる…これが、偏頭痛の顕著な例です。そして、思春期に発症した偏頭痛…結局、大人になっても悩まされ続け「偏頭痛⇒頭痛持ち」という言い方に…この偏頭痛がもっと酷い症状になった時…みなさんは、顔面偏頭痛(顔面神経麻痺)という症状をご存知でしょうか。
顔面神経痛[顔の表情(目元・口元)の筋肉が動かなくなる(緊張状態継続)]という症状は、聞いたことがあると思います。顔面偏頭痛(顔面神経麻痺)は、顔面神経痛と逆の動きをすることになります。つまり、顔の表情の筋肉が自分の意思とは無関係に、ピクピク動き続ける症状を言います。まず、偏頭痛を発症した側の目の周りに…それが酷くなると額に広がり…最後には口の周りにも症状が広がっていきます。

偏頭痛の一種である顔面偏頭痛(顔面神経麻痺)は、脳の血管拡張によって顔面神経(三叉神経)が圧迫され、症状を発症すると言われています。しかし、明確な原因はまだ解明されていないのが現状です。実際、三叉神経の圧迫による症状が顔面偏頭痛(顔面神経麻痺)の原因だと言われていますが、他の要因としての可能性も含まれているからです…慢性的な側頭筋の痛み(筋筋膜痛)・交感神経の異常による口腔顔面痛・心因が元で発症する顔面痛…このような要因が、顔面偏頭痛(顔面神経麻痺)を発症しているとも言われています。

顔面偏頭痛(顔面神経麻痺)の場合、表情筋が絶えず動き続けるのですが…その痛みは、鋭利な物で刺されるような感覚だと言われています。当然、顔に起こる物理的刺激が伴えば、より強く痛みを感じることになります(髭剃り・咀嚼など)。そして、その痛みは数秒~数分続きます。その間、横になりじっと安静にするしかないのです。

また顔面偏頭痛(顔面神経麻痺)を抑える薬物として、消炎鎮痛剤(座薬/内服)・抗不安薬・抗けいれん剤・抗うつ薬など…これらが、有効だと言われています。しかし、眠気・ふらつきといった副作用があることも覚えておかなくてはなりません。
そして、顔面偏頭痛(顔面神経麻痺)の場合、手術という選択肢もあります。目元・口元の動き続ける神経を切る(抜く)方法です。しかしこのような手術によって、表情筋のバランスが崩れ、別の難治性の痛みを発症する可能性も…

顔面偏頭痛(顔面神経麻痺)はある意味、偏頭痛の末期的症状とも言えます(後遺症が残ることも)。このような症状にならないためにも、一時的頭痛(=時間の経過とともに痛みが落ち着く頭痛)が頻繁に発症する前に、きちんとした診断を受けることが偏頭痛を食い止める手段だと思います。