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女性の偏頭痛

思春期になると女性の身体は、大きな変化を遂げます。それは女性特有の生理であり、女性ホルモンのバランスです。そして…女性ホルモンによって、多くの女性が苦しまされている症状もあります。それが偏頭痛です。

女性の偏頭痛には、女性ホルモンが大きく関係していると言われています。
まず、女性ホルモンの変遷を辿ってみます…初潮が始まる(生理)⇒結婚したのち妊娠・出産⇒閉経…つまり、生理が始まる頃(思春期)に女性の偏頭痛患者数が男性の患者数を追い抜き、そのまま差は広がっていきます(女性の偏頭痛患者数は、男性の約4倍にも及ぶと言われています)。そして60歳を過ぎる頃になると、パタッと女性の偏頭痛患者数は激減する…これには、閉経が大きく関わっているのです。このことから、偏頭痛を発症すれば一生続くと言われていますが、女性においてそれに当てはまらない場合も多々あるということを示しています。

先ほど女性の偏頭痛に、女性ホルモンが関係していると言いました。では実際、女性ホルモンは体内でどのような影響を受けているのでしょうか(与えているのでしょうか)。
「偏頭痛のメカニズム」で…血液中からセロトニンが放出されることで、血管が拡張されると…実は女性ホルモンに含まれているエストロゲンは、セロトニンに多大な影響を与えているのです。女性ホルモンの分泌が増える(生理)⇒エストロゲンは急激に減少します⇒それに合わせるかのように、セロトニンも急激に減少します⇒血管の収縮が始まる⇒偏頭痛を発症する…このように考えられているのです。実際、偏頭痛は排卵期・月経初日前後に発症しやすく(=エストロゲンは減少)、妊娠中は偏頭痛を発症されにくいと言われています(=エストロゲンは安定)。
確かに個人差はあると思いますが、女性ホルモンが偏頭痛に関連していることは、間違いない事実と言えます。

また女性の場合、偏頭痛を発症しているにも拘わらず、すべての痛みを生理痛と勘違いして、我慢をしている人も多く見受けられます。それに加え、様々なストレスの誘因により生理不順に陥ることも…そして生理不順と偏頭痛、2つの症状を抱えてしまう女性も… 
女性ホルモンのバランスは、非常に崩れやすいものです。痛みに悩まされ続けた結果、鎮痛剤の飲み過ぎ⇒薬物乱用頭痛を併発することもあり得るのです。当然のことながら、生理痛には生理痛の薬・偏頭痛には偏頭痛の薬があります…生理痛・生理不順・偏頭痛…症状を把握するためにも、一度診察することをお勧め致します。