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メンタルヘルスと偏頭痛の関連性

偏頭痛は、脳の血管が拡張し、その周りにある神経が刺激されることが原因で起こると言われています。こめかみ、額、目の奥が脈打つようにドクンドクンと痛み、ひどいときには吐き気をもよおしたり、実際に吐いてしまったり、日常生活が送れなくなる場合もあるほどつらい症状をともないます。

 しかし、そんなつらい偏頭痛は、体が緊張して起こる「緊張型頭痛」がきっかけで引き起こる場合も少なくありません。

 緊張型頭痛は、文字通り、体がこわばり、リラックスできない状態が続くことで起きてしまう頭痛。この緊張型頭痛は、短期的な疲れなどが引き起こす場合もありますが、症状が慢性化している場合は、自律神経の乱れが疑われます。早めに気づき、自律神経を回復させるように努めましょう。

 では、自律神経の乱れとはなんでしょうか。

 人間の生理機能は、交感神経と副交感神経という、おおきな2つの自律神経によってつかさどられています。交感神経は、体を目覚めさせ、神経を高ぶらせ、活動的にする神経。自動車に例えるとアクセルの役割です。反対に、副交感神経は、からだをリラックスさせ休ませるためのもの。同時に神経も休ませます。自動車でいえばブレーキのようなものです。

 私たちの体は、朝、目が覚めると交感神経が活発になり、エンジンがかかって活動的になります。時間が経ち夜になると、今度は副交感神経が優位になってリラックスモードになり、眠ります。このサイクルによって成り立っています。

 しかし、昼夜逆転などの不規則な生活、過度なストレスなどのさまざまな原因により、自律神経のバランスが乱れてしまうことがあります。自律神経が乱れると、朝なかなかエンジンがかからなかったり、逆に寝てはいけない昼間や仕事中に過剰に眠くなってしまったりなどの症状がおこります。それだけでなく、必要以上に気分が落ち込んで戻らなくなったり、逆に夜でも目が冴えてしまったりなど、メンタルヘルスへも不調をきたすことがあります。

 ひとつの目安ではありますが、眠れない夜が続いたり、それによってメンタルも落ち込んでしまったりした場合は、意識的に体を安め、ストレスの原因になっているものを避けるようにして、なるべく早く自律神経の調子を回復させるように努めましょう。体の緊張が慢性化してしまうと、頭痛までも癖になりやすいばかりか、つらい偏頭痛も引き起こしかねません。おおきなストレスなど、心や体に過剰な負担がかかってしまったときには、無理をせず、はやめに休養をとるのが大切です。