TOP > 偏頭痛という病気を探る > 偏頭痛の起きる部位…右側、左柄、目の奥

▽スポンサードサーチ


偏頭痛の起きる部位…右側、左柄、目の奥

いちど発作が起きると激しい頭痛で居てもたってもいられなくなる偏頭痛ですが、頭の痛くなりやすい場所(部位)には、法則や、偏りなどはあるのでしょうか?
 とくに偏頭痛の痛みの出やすい場所としては、こめかみ、側頭部(片側あるいは両側)、目の奥、の3カ所が挙げられます。あるいは、おでこ(額)や、頭頂部なども、よく偏頭痛で痛みを訴えやすい場所と言われます。偏頭痛の痛みの特徴としては、脈拍、拍動にあわせてドクンドクンと痛むこと、軽い場合は数時間、重い場合は1週間ほど、痛みが続く場合があることなどが挙げられます。
 偏頭痛は、もともと緊張性頭痛(筋肉のこわばりなどが原因で血行不良になることで起こる頭痛)が引き金になり、誘発されることが少なくありません。緊張性頭痛は、書いて字のごとし、筋肉を過剰に緊張させ続けることで起きる頭痛ですが、とくに、目を酷使する現代人は、外眼筋(目の周りの筋肉)を過剰に緊張させてしまうことが多いため、眼精疲労を引き起こし、結果、目の奥のズーンとした重い不快感や、目の奥が痛む頭痛、目を圧迫するような頭痛を招いてしまうことがあります。
 それを放置すると、今度は、眼筋の緊張を感じる目の神経、三叉神経第一枝を刺激し続けてしまい、結果、目の周りの部位…眉周辺、眉間、額、こめかみへと痛みが広範囲に連鎖してしまうこととなります。また、日常的に目を酷使する職業の方というのは、パソコン作業などデスクワークに従事している場合が多いです。同じ姿勢で長時間作業を行うことが多いため、肩こり、首こりなどの症状を訴える場合も多く、そこから関連して、後頭部にかけて痛みの症状が出てしまうことも少なくありません。
 いずれにしても、頭痛の原因の多くは、目の酷使や眼精疲労、あるいはそこから波及しているというケースが多く見られます。痛みがすでに起きてしまっており、激しい場合は、痛み止めなどで症状を抑えることが大切ですが、疲れたときだけ痛むなどの慢性頭痛の場合は、できるだけ普段の生活改善などで、頭痛が起きにくいコンディションに整えることが大切です。
 とくに、職業柄目を酷使することが多い方や、目の周りの筋肉が疲れた、目の奥が重い・だるいなどの自覚症状がある場合は、あまり無理をしないことが重要です。違和感を感じたら目をつぶって休めたり、目の周りの筋肉をリラックスさせる目薬をさしたりするなど、早めに処置をして、症状を悪化させない、頭痛を引き起こさないように先手を打つようにしましょう。