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放って置くと怖い頭痛

「頭痛ぐらいなら放っておけば、直に治るだろう。」…普通、私たちは頭痛=軽症と認識し、まず病院へ行く必要もないと考えていると思います。しかし、自分自身にしかわからない「おかしい、何かが違う。いつもの頭痛ではない。」と感じたのであれば、すぐに治療院へ行くことをお勧め致します。確かに偏頭痛などを含む頭痛は、命にかかわる危険性を伴う・重篤な症状を引き起こすようなことは滅多にありません。しかし、ごく稀に頭痛の症状が生命の危険を伴っていることも、私たちは事実として受け止めなければならないのです。
ここでは、「どのような頭痛の症状が、危険性を含んでいるのか。」チェックしてみたいと思います。

・意識障害を引き起こしている頭痛(意味不明な言葉を発している頭痛)=このような症状の頭痛の場合、脳内出血・脳梗塞・くも膜下出血・脳腫瘍・脳炎・髄膜炎・慢性硬膜下血腫等々を引き起こしている可能性があります=死に直面している状況だと言えます。
・物が二重に見えたりする頭痛=緑内障の危険性が含まれています(失明の危険性も…)。
・耳鳴りを起こし、耳の前から額にかけて断続的な激しい頭痛=側頭動脈炎の危険性を含んでいます(側頭動脈炎=動脈の炎症を引き起こす症状で、主にご高齢の方に発症します)。側頭動脈炎をそのまま放っておくと、視力障害・外眼筋マヒ・心筋梗塞などの原因にもなり得ます。迅速な治療が必要と言えます。

その他、必ず治療院の診察を受けるべきだと考えられる頭痛として…今までに経験したこともない激しい頭痛・突然の激しい頭痛・頭痛発症後、高熱を出す・頭痛によって高血圧を伴う症状・いつも処方されている鎮痛薬が全く効かない等々…これらの頭痛の症状は、何かしら重篤な病気を併発(誘因)している可能性が大きいと言えます。

また少し余談になりますが、このような信じられないニュースが、以前インターネットに流れていました。「イギリスで、強い偏頭痛に襲われた女性が、その後、話す言葉が中国語なまりの英語になってしまった。」というものです。実はこの症状にも、きちんとした病名が付けられています…「外国語様アクセント症候群」…彼女は全く中国にも行ったことがなく、今でも自分自身の発音が信じられないそうです。一般的に、頭痛自体が「原因不明の慢性的な症状」と考えられているため、「自然に治る」と思われているようです。しかし、そうでない頭痛もあることを、是非頭に留めておいてください。そうすることが、自分自身の命を守ることにも繋がるのです。