TOP > 偏頭痛という病気を探る > 偏頭痛のメカニズム

▽スポンサードサーチ


偏頭痛のメカニズム

慢性的・原因不明…偏頭痛は、未だに明確な治療方法が見つかっていない症状の1つと言えます(ある程度、抑えることは出来ていますが)。そして慢性的・原因不明と言われている偏頭痛は、一体どのようなメカニズムによって引き起こされているのでしょうか。
一般的な考えとして、偏頭痛は頭の一部の血管が拡張することで、「炎症を起こす⇒頭痛を生じる」と言われています。そして、血管が拡張する要因として「生活する上で発生する刺激・ストレス」「生きていくうえで必要な食べ物の摂取」「脳内伝達物質」等々が、原因となっていると考えられています。しかし、それらはあくまでも推測の要因であって、偏頭痛が発症する明確な原因となっていないのが実情です。
そうした実情の中で、偏頭痛が発症する2つの説(メカニズム)が、一般的によく知られています。それが「血管説」と「三叉神経血管説」です。

○血管説=
脳の血管は、「収縮―拡張」を絶えず繰り返しています。そして何らかの原因によって、血液中の血小板からセロトニンが放出されます(=セロトニンの放出によって、脳の血管収縮が行われているわけです)。セロトニンが放出されたことで収縮した血管…時間が経過すれば、セロトニンは徐々に分解されていきます。つまり「収縮⇒拡張」に変わっていく段階で、頭痛を生じる=これが偏頭痛のメカニズムだと言われています。

○三叉神経血管説=顔面周辺の感覚を司る三叉神経…脳神経の中でも、最も大きい神経です。この三叉神経が偏頭痛に関与しているのでは!と言われています。脳内から発生する刺激・外界から生じる刺激…これらの刺激によって三叉神経も刺激を受ける⇒三叉神経の末端部分から、血管を拡張させる様々な神経伝達物質が分泌される⇒それらの要因によって、血管が拡張してしまい炎症が起こる⇒炎症部分が神経を刺激する⇒偏頭痛を発症させる=これが偏頭痛のメカニズムだと言われています。

「血管説」と「三叉神経血管説」…どちらの説でもキーポイントなること、それは「血管の拡張」です。急激な血管の拡張を促進させる物質(要因)が判明できれば、偏頭痛の原因解明もできるのだと思います。確かに現在の医学において、偏頭痛のすべてが解明されているわけではありません。しかし急激な進歩をし続ける医学の中で、「解明できないものはない」と信じています。必ず近い将来、偏頭痛のメカニズム⇒原因が解明され、偏頭痛に悩まされていた多くの人が、職場・学校で元気にしている姿を目にすることと思います。