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偏頭痛を起こしやすい生活習慣

偏頭痛は、その原因の解明が、まだ明確にはなされていません。頭痛が起きている際には、薬を服用するなど、症状に対処することが大切です。

 しかし、頭痛が慢性的になっている場合、もしかしたら、生活のリズムが原因の場合も考えられます。

 毎日バラバラの時間に眠るなど、不規則な生活を送ると、頭痛が慢性化してしまうことがあります。とくに昼夜が逆転するような生活を続けていると、脳が常に疲れてストレスが溜まります。すると、自律神経を狂わせ、機能を低下させてしまいます。

 自律神経の機能が悪くなると、日常生活の中で、緊張と緩和の対処がうまくできなくなります。すると、眠る前のリラックスすべきときに興奮しっぱなしになったり、朝シャキッと目がさめず、ベッドからおきあがれなくなったり、日常生活に支障をきたしてしまうことになります。

 緊張と緩和のバランスが取れず、体が緊張しっぱなしになると、肩こりなど体のこわばりなども招きやすくなり、そこから緊張型頭痛を招いてしまうことが多くなります。そして緊張型頭痛が慢性化すると、緊張状態からすこしでもリラックスした際に、血管が拡張した反動で、偏頭痛を引き起こしやすくなってしまいます。

 このように、自律神経の調子を整えることは、頭痛を招きづらい体を作るためにも非常に大切なのです。

 自律神経の乱れに心当たりがある方は、生活習慣、とくに睡眠を見直し、少しでも頭痛が起きにくい環境に整えることが大切です。

 睡眠は、時間の長さだけでなく、寝る時間帯も大切です。とくに夜22時から明け方3時までの5時間は、大人であっても成長ホルモンが分泌される時間帯です。この時間帯に眠るようにできると、自律神経の働きも効率的に整えることができるでしょう。そして、朝目覚めたら日の光を浴びると、体が「朝になった」と認識し、きちんと目がさめるようになります。こういった、夜は眠り、朝は起きるという動作を習慣化することで、自律神経を回復させると、必要以上に緊張しない体を作ることができるのです。

 ただし、十分な睡眠は大切ですが、過剰に睡眠をとるのは、頭痛によくないといされています。睡眠をとりすぎると、脳の血管が必要以上に広がりやすくなり、結果、偏頭痛を招くと言われています。たとえば、休日などに「寝だめ」問いって、一日ゴロゴロしてしまうことなどがありますが、生活のリズムも狂わせてしまうので、休みの日であっても、ウィークデーと同じように、朝起きて夜眠り、適切な睡眠をとることが望ましいでしょう。