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「あくび」が危険?偏頭痛の関係

眠くてたまらない時に出るあくびは、身体に酸素を取り込み、疲労回復を促します。それに、あくびで息を吸い込む前に血管が収縮し、その後あくびによって血管が緩み急に血流が良くなるので、交感神経を刺激して目を覚ます役割もあります。

しかし、あくびが頻繁にでるとか、眠くもないのに出てしまう「生あくび」は、実は脳が酸欠状態になっている可能性があります

換気の少ない部屋で、部屋を閉め切った環境や、満員電車や狭い部屋に多くの人が密集すると空気中の酸素濃度が下がってしまいます。一時的に満員電車やエレベーターで酸欠状態になるくらいなら問題ありませんが、長期にわたって酸欠状態の環境にいるのは危険です。

ようするに、身体が酸欠状態になった時にあくびによって酸素を補給するのです。脳が酸素を欲するとあくびをしてしまうということです。睡眠不足のあくびは、脳の酸欠状態によって起こるという説が有力です。生あくびも同じようなメカニズムだといわれていますが、詳しいことは良くわかっていません。

一方、偏頭痛のメカニズムは、脳の血管が拡張して神経に触れることによって起こるといわれています。偏頭痛の前兆で、脳内の血管が拡張し始めた時に、脳が酸素不足のための血管が拡張していると勘違いして、酸素を取り入れようと「あくび」をするように身体に指令を送ります。

生あくびが止まらない時は、偏頭痛で血管が拡張し始めた前兆の可能性大です。血管が拡張し、神経に触れて激しい頭痛になる前に頭痛薬を飲むことをお勧めします。偏頭痛の前兆でも、連発する困った生あくびはおさまります。

しかし寝不足が原因と考えられるあくびの連発は、安易に頭痛薬を飲んではいけません。