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産後に偏頭痛の症状が出ることがある

出産後、偏頭痛に悩まされるママたちが多いようですが、その原因は、子育てのストレスやエストロゲンというホルモンの減少が大きく関わっているといわれています。ホルモンバランスが崩れると身体の至る所に変調が現れます。偏頭痛もその一つです。

そもそも、どうして産後にエストロゲンというホルモンが減少するのでしょう? それは、妊娠すると、女性の身体は、子宮内で赤ちゃんを育てられるような身体に変わっていかなければなりません。

子宮の中の赤ちゃんを、守り育てられるように、体内の免疫力や栄養が赤ちゃんに優先されるようになります。そして生まれたら、母乳がしっかり出るように、妊娠すると乳腺が発達していきます。これら全ての身体の変化が主に、エストロゲンというホルモンの働きによるものなのです。

しかし、出産した途端に今度は、ママは赤ちゃんを体外で育てる体内環境にしないといけません。このような理由で、出産後にエストロゲンは低下しますが、代わりにプロラクチンという母乳分泌ホルモンが豊富に分泌され始めます。

だから出産後は、妊娠中に発達した乳腺で母乳が作られ、赤ちゃんに与えるために胸がパンパンに大きくなってしまいます。そして、赤ちゃんが離乳食の時期になると母乳は自然と出なくなり、大きかった胸も萎んで本来の大きさに戻ってしまいます。プロラクチンも減少してしまいます。

出産後は赤ちゃんの成長に合わせて、急激に分泌されるホルモンが次々に変わって、身体のホルモンバランスは滅茶苦茶です。このホルモンバランスの乱れが落ち着いた状態に戻るまで、かなりの時間がかかります。このホルモンバランスが乱れている間に偏頭痛が生じるといわれています。