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食物アレルギーからくる偏頭痛

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米国ニューヨーク・タイムズで「原因不明の偏頭痛は、食物アレルギーによるものかもしれない」という記事が掲載されました。食物アレルギーを持った患者に、アレル源である食品を絶つように栄養指導をしたところ、偏頭痛が減ったという読者の体験の事例を紹介し、「突然の偏頭痛が起こったら、食物アレルギーの検査を受けることを勧める」というあくまでニューヨーク・タイムズの見解という形で、その記事は掲載されていました。

確かに、身体に起こる痛みは、体調の変調のお知らせであることが多いのです。だから、「痛み」には敏感にならなければなりません。頻繁に起こる痛みや、ある日突然起こった痛みも、その痛みは何らかの体調の異変のサインなのです。だから、頭痛を偏頭痛だと自己診断するのは、実はとっても危険なことなのです。

軽い偏頭痛で我慢できないほどでは無くても、気分の悪いものです。ストレスは精神的なものばかりではなく身体的な苦痛も脳はストレスと認識しますので、ストレスを頻繁に脳が感じていたのでは、ホルモンバランスが乱れたり、不眠症状が出たり、様々な二次症状だって引き起こしかねないのです。

偏頭痛を直すためなら、藁をもつかむ思いの人も多いでしょう。病院で受診しても原因のわからない頭痛でお悩みの方は、「偏頭痛」と諦めずに、一度食物アレルギー検査を受けてみたら良いかもしれません。自分では気付かなかった思わぬ食物アレルギーが発覚し、偏頭痛から解消される可能性もあります。

偏頭痛でお悩みのあなた! 一度あなたが日常的に摂っている食事を見直してみる良い機会かもしれません。

顔面偏頭痛(顔面神経麻痺)

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頭の片側のこめかみ部分に激しい痛みを感じる…これが、偏頭痛の顕著な例です。そして、思春期に発症した偏頭痛…結局、大人になっても悩まされ続け「偏頭痛⇒頭痛持ち」という言い方に…この偏頭痛がもっと酷い症状になった時…みなさんは、顔面偏頭痛(顔面神経麻痺)という症状をご存知でしょうか。
顔面神経痛[顔の表情(目元・口元)の筋肉が動かなくなる(緊張状態継続)]という症状は、聞いたことがあると思います。顔面偏頭痛(顔面神経麻痺)は、顔面神経痛と逆の動きをすることになります。つまり、顔の表情の筋肉が自分の意思とは無関係に、ピクピク動き続ける症状を言います。まず、偏頭痛を発症した側の目の周りに…それが酷くなると額に広がり…最後には口の周りにも症状が広がっていきます。

偏頭痛の一種である顔面偏頭痛(顔面神経麻痺)は、脳の血管拡張によって顔面神経(三叉神経)が圧迫され、症状を発症すると言われています。しかし、明確な原因はまだ解明されていないのが現状です。実際、三叉神経の圧迫による症状が顔面偏頭痛(顔面神経麻痺)の原因だと言われていますが、他の要因としての可能性も含まれているからです…慢性的な側頭筋の痛み(筋筋膜痛)・交感神経の異常による口腔顔面痛・心因が元で発症する顔面痛…このような要因が、顔面偏頭痛(顔面神経麻痺)を発症しているとも言われています。

顔面偏頭痛(顔面神経麻痺)の場合、表情筋が絶えず動き続けるのですが…その痛みは、鋭利な物で刺されるような感覚だと言われています。当然、顔に起こる物理的刺激が伴えば、より強く痛みを感じることになります(髭剃り・咀嚼など)。そして、その痛みは数秒~数分続きます。その間、横になりじっと安静にするしかないのです。

また顔面偏頭痛(顔面神経麻痺)を抑える薬物として、消炎鎮痛剤(座薬/内服)・抗不安薬・抗けいれん剤・抗うつ薬など…これらが、有効だと言われています。しかし、眠気・ふらつきといった副作用があることも覚えておかなくてはなりません。
そして、顔面偏頭痛(顔面神経麻痺)の場合、手術という選択肢もあります。目元・口元の動き続ける神経を切る(抜く)方法です。しかしこのような手術によって、表情筋のバランスが崩れ、別の難治性の痛みを発症する可能性も…

顔面偏頭痛(顔面神経麻痺)はある意味、偏頭痛の末期的症状とも言えます(後遺症が残ることも)。このような症状にならないためにも、一時的頭痛(=時間の経過とともに痛みが落ち着く頭痛)が頻繁に発症する前に、きちんとした診断を受けることが偏頭痛を食い止める手段だと思います。

中高年の偏頭痛

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中高年層…とりわけ壮年期に差し掛かっている方は、社会的地位においても、より一層仕事のハードさが要求されます。そして家庭の中でも、子どもたちの成長を含め、心配事が増える年代とも言えます(壮年期=バリバリの働き盛り・気力も充実している年齢を指します)。
そのため、目に見えない様々なストレスが蓄積されることで、次第に病気に蝕しばられてしまうことも考えられます…そうした日々を送っている中で、最も生活に支障を来たす症状の1つとして…偏頭痛が挙げられます。

自分の頭痛が偏頭痛であるとわかった時点で、まず行わなければならないこと…それは治療院で的確な診察を受けることです。そして、自分自身に合った偏頭痛の薬を選ぶことです。これによって偏頭痛が発症しても、少なからず痛みに悩まされる心配を、回避することができます。
そして中高年層の偏頭痛の場合、自分自身で「我慢をすれば、直に治まる」という考え方を絶対に持たないでください。何故ならその偏頭痛が一歩誤れば、命に関わる症状を引き起こす可能性も含まれているからです。

一歩誤れば~…つまり「この頭痛は今までと違う」「まったく経験したことのない頭痛」だと感じたら、躊躇せずすぐに治療院へ行くことを意味します。特に50歳以上の中高年層の頭痛…その頭痛が今までと違っていれば…「悪玉頭痛(命に関わるような頭痛)」の可能性も含まれているからです(悪玉頭痛=脳内出血・脳梗塞・くも膜下出血などを含む脳血管障害から頭痛を併発させる)。とにかく、家族を支えているという部分においても、「我慢し過ぎる行為」は、褒められたものではありません。

また、中高年層は偏頭痛の誘因に対して、様々なことにも気をつけなければなりません。そして、最も気をつけなければならないこと…それが「肥満」です。「肥満=万病の元」と言われるように、様々な症状に弊害をもたらします。もちろん、偏頭痛に対してもそうです。肥満によって糖尿病を併発⇒血糖値管理の重要性はもちろんですが、空腹になり過ぎると血糖値が低下⇒偏頭痛を発症することもあるからです。
そして、肥満+生活の不摂生⇒大量の飲酒・喫煙…このような状況が重なることで、より一層偏頭痛の発症回数が増えることもあるのです。生活の不摂生は当然のこと、飲酒を断る勇気・(2010年10月から実施される煙草の大幅増税)禁煙をすること…これらをシャットダウンすることが、偏頭痛を軽減させることにも繋がっているのです。

[~あなたは、偏頭痛を発症したことがありますか~偏頭痛を発症した時の対処法を、きちんと身につけていますか~偏頭痛を軽減する努力をしていますか~あなたは、家族を大切にしていますか?~]

女性の偏頭痛

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思春期になると女性の身体は、大きな変化を遂げます。それは女性特有の生理であり、女性ホルモンのバランスです。そして…女性ホルモンによって、多くの女性が苦しまされている症状もあります。それが偏頭痛です。

女性の偏頭痛には、女性ホルモンが大きく関係していると言われています。
まず、女性ホルモンの変遷を辿ってみます…初潮が始まる(生理)⇒結婚したのち妊娠・出産⇒閉経…つまり、生理が始まる頃(思春期)に女性の偏頭痛患者数が男性の患者数を追い抜き、そのまま差は広がっていきます(女性の偏頭痛患者数は、男性の約4倍にも及ぶと言われています)。そして60歳を過ぎる頃になると、パタッと女性の偏頭痛患者数は激減する…これには、閉経が大きく関わっているのです。このことから、偏頭痛を発症すれば一生続くと言われていますが、女性においてそれに当てはまらない場合も多々あるということを示しています。

先ほど女性の偏頭痛に、女性ホルモンが関係していると言いました。では実際、女性ホルモンは体内でどのような影響を受けているのでしょうか(与えているのでしょうか)。
「偏頭痛のメカニズム」で…血液中からセロトニンが放出されることで、血管が拡張されると…実は女性ホルモンに含まれているエストロゲンは、セロトニンに多大な影響を与えているのです。女性ホルモンの分泌が増える(生理)⇒エストロゲンは急激に減少します⇒それに合わせるかのように、セロトニンも急激に減少します⇒血管の収縮が始まる⇒偏頭痛を発症する…このように考えられているのです。実際、偏頭痛は排卵期・月経初日前後に発症しやすく(=エストロゲンは減少)、妊娠中は偏頭痛を発症されにくいと言われています(=エストロゲンは安定)。
確かに個人差はあると思いますが、女性ホルモンが偏頭痛に関連していることは、間違いない事実と言えます。

また女性の場合、偏頭痛を発症しているにも拘わらず、すべての痛みを生理痛と勘違いして、我慢をしている人も多く見受けられます。それに加え、様々なストレスの誘因により生理不順に陥ることも…そして生理不順と偏頭痛、2つの症状を抱えてしまう女性も… 
女性ホルモンのバランスは、非常に崩れやすいものです。痛みに悩まされ続けた結果、鎮痛剤の飲み過ぎ⇒薬物乱用頭痛を併発することもあり得るのです。当然のことながら、生理痛には生理痛の薬・偏頭痛には偏頭痛の薬があります…生理痛・生理不順・偏頭痛…症状を把握するためにも、一度診察することをお勧め致します。

子どもの偏頭痛

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偏頭痛は、思春期から大人にかけて発症するものだと考えられています。あまり知られていませんが、小学生たちが偏頭痛に悩まされている現状もあるのです。そして子どもたちと大人の偏頭痛には、様々な相違点があります。私たちはそれを念頭に置くことで、子どもたちの偏頭痛を理解しなければなりません。

思い浮かべてみてください。私たちが小学生だった頃を…「熱もないのに頭が痛くて、学校を休む」⇒「1~2時間寝ていると、頭痛も治まり普通の状態」…こういった経験が、1度や2度は会ったのではないでしょうか。そして、そういった症状が続く子どもたちに対して、「仮病・不登校」ではないかと、間違うこともあったのではないかと思います。

子どもたちの頭痛の症状…確かに緊張型頭痛にも似ていますが、子どもたちの場合、偏頭痛でも起こり得る症状なのです(緊張型頭痛=筋が緊張することで発症する頭痛)。それ故、頭痛を発症するばかりか、短時間に嘔吐・下痢症状も訴える子どもたちも…
では何故、子どもたちは偏頭痛のような症状を発症してしまうのでしょうか。一体、何が原因で引き起こされてしまうのでしょうか。

子どもたちの偏頭痛の一番の原因として、「学校」が挙げられます。
「宿題するのを忘れてしまった」「もっと寝ていたい」「嫌いな友達に会いたくない」等々、学校に対する様々なストレスが、偏頭痛を引き起こしている原因になっているのです。事実、偏頭痛が発症するのは平日であり、週末になると必ず元気よく遊んでいる…
私たち(親・学校の先生)は、その瞬間・瞬間「子どもたちが、本当に頭の痛みに苦しんでいる」ことを把握する必要があります。もし子どもたちの症状を見て「仮病」「不登校」だと決めつけてしまったなら、それは偏頭痛の問題だけではなくなります…つまり、子どもたちの心奥に深い傷をつけてしまうことにもなりかねないのです。いつも週末は元気だからと、「仮病」「不登校」と決め付けず、もっと真剣に「子どもたちの症状(偏頭痛)」に対して、接するべきなのです。

そして、早い時期に治療院などで受診し、一緒に子どもたちの症状を認識しなければなりません。もちろん、担任の先生・養護の先生にその旨を話しておく必要もあります。
私たちは、考えを改めなければなりません。私たち大人だけが、ストレスを抱えている訳ではないということを…子どもたちも大人同様に、様々なストレスを抱えているのです。だから、子どもたちも偏頭痛(=大人の病気)に悩まされているのです。
これだけ何事においても多様化した現在…大人の知識も、子どもたちの知識もさほど変わらない現在…大人が発症する病気だから、子どもたちには発症しないという考えは、払拭されるべきだと考えます。