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偏頭痛の緩和…香りでリラックス

普段の生活の中に、日頃から心地よい香りを取り入れておくことで、リラックス効果、リフレッシュ効果を得て、頭痛を起こしにくくすることが期待できます。

 とくに偏頭痛は、緊張していた血管が急に拡張することで引き起こることが多いとされています。したがって、もともとが緊張型頭痛だったのが慢性化し、偏頭痛までも習慣化してしまうケースが多いため、普段から過剰に緊張したりストレスをためたりしないことが大切です。

 香りの選び方は、あまり難しく考えずに、好みの香りを選んで問題ありませんが、とくにストレスや気分の落ち込みが引き金になって頭痛を起こしやすい方の場合は、精神を安定させる効果があると言われている、カモミール、ベルガモットなどの香りを取り入れるのが効果的とされています。あるいは、ゼラニウムの香りなどは、疲労感の緩和、作業効率の向上が期待できます。不眠から頭痛を起こしやすい方の場合は、ラベンダーの香りを嗅ぐと安眠を得る効果が期待でき、その結果、頭痛の緩和に効果があるとされています。

 また、最近では、登山などの際に、自然に触れることで、自然に存在する匂いが脳にリラックス効果をもたらすこともわかっています。とくに、桜や竹の匂いは、精神的に安定させ、脳の活動を沈める効果があるとされています。香りを選ぶ際に、ぜひこれらの効果を参考にしてみて下さい。

 取り入れ方ですが、枕やタオルに数滴たらしてみる、アロマポットやディフューザーを使うなどさまざまな方法があります。緊張型から頭痛を引き起こしやすい方の場合は、入浴など体をあたためる際に使用すると効果が高まります。バスタブにたらしてみるのもいいでしょう。また、マッサージなどを行うときに、好みの香りのアロマオイルを使うことで、より高い効果を得ることもできます。

 ただし、偏頭痛が起きてしまった場合は、普段良い香りと思っているものも刺激になってしまうことがあります。したがって、偏頭痛の症状が起きている最中には、できるだけ刺激の元になるような香りなどは遠ざけることが大切です。とくに、普段から香水などの香りが苦手な方の場合は、頭痛を誘引してしまい、逆効果になってしまうことがありますので注意が必要です。

 また、言うまでもありませんが、不快な匂いは、それだけで頭痛のもとになってしまう場合があります。たとえ好みの香りであっても、あまりきつくせず、ほのかに香る程度にしておくのが大切です。