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偏頭痛―市販薬の上手な使い方―

偏頭痛に効く薬…薬局で売られている市販薬から病院でもらう処方薬まで、様々な薬があります。みなさんは「市販薬は処方薬に比べて、効きにくい」と思っていませんか。適切な方法で服用すれば、市販薬でもかなりの効果が期待できます。そして偏頭痛に効果がある市販薬として…アスピリンが挙げられます。アスピリンはどのような薬で、どのような症状に効き、どのような服用をすればいいのでしょうか。

薬局で購入できるアスピリンは主に炎症を鎮め、頭の痛み・腫れを抑制する効き目があります。有効成分として「アセチルサリチル酸(アスピリン)」を含んでいます(=痛み・熱を引き起こす成分を抑える…標準的な解熱鎮痛剤)。

アスピリンはドイツ:バイエル社が開発した鎮痛剤であり、欧米では100年以上も前から服用されています。よく洋画を観ているとアスピリン(頭痛薬)を常用している光景が、いろいろな場面で登場します。それほど欧米では、当たり前の薬になっています。そしてある場面では、アスピリンを大量服用する光景も映し出されます。アスピリンに対して、「何か怖い。服用し始めると麻薬のように癖になるのでは?」と、勘違いされる方も…実際、アスピリンを間違った服用すれば、悪い習慣性を引き起こす可能性がないとは言えません。しかし、正しい知識を持って服用さえすれば、非常に効き目が有効である鎮痛剤なのです。

他の(偏頭痛に効く)薬も同様のことが言えるのですが、アスピリンも「偏頭痛が起きる前後」に服用してください。偏頭痛が酷くなれば、ほとんど効果を期待することはできません。そしてアスピリンの副作用として、胃の粘膜を荒らすことが挙げられます。胃腸障害を防ぐためにも、必ず空腹時の服用は避けてください。食後に服用することで、副作用の恐れも無くなります。またアスピリンの服用回数として…(当然、服用しないことがベストですが)毎日服用することは避け、週1回を限度にすべきだと思います。そうしなければ…「鎮痛剤としての効き目が薄れてくる。」⇒「もっともっと服用したくなる。」⇒偏頭痛に加え、薬物乱用頭痛を発症する恐れもあるからです(=アスピリンを服用することで、脳が痛みを感じやすくなる症状)。
確かに、(すべての偏頭痛の薬を含む)アスピリンは偏頭痛に対して効果をもたらします。しかし、それはきちんとした服用をすることが条件です。そして、薬は「痛みを一時的に抑えるに過ぎない」ということを覚えておく必要があります。それらを踏まえて薬を服用さえすれば、偏頭痛に悩まされている方にとって安心できる薬だと言えます。