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偏頭痛に効果の期待できるマッサージ

偏頭痛は、脳の血管が急激にあるいは過剰に拡張し、血管の周りにある神経が刺激されることで起きる頭痛です。したがって、偏頭痛が起きてしまったあとにマッサージを行うのは逆効果になる場合もあります。偏頭痛が起きた場合、痛みの症状を緩和するには、拡張した血管を収縮させるため、患部を「冷やす」ことがもっとも大切です。

 ですが、日頃から頭部をマッサージしておくことにより、脳や頭部表皮の血流を一定に保ち、少しでも頭痛を起こしにくくすることは期待できます。普段から脳の血管がこわばって緊張したままだと、ストレスが緩和された際や、リラックスした際などに、血管がゆるんだことが引き金になって偏頭痛を起こしてしまうことがあるからです。ですので普段から、必要以上の緊張やこわばりはほぐしておくことが大切です。

 また、偏頭痛持ちの方の中には、緊張型頭痛と合併して持っている場合もありますので、頭痛に効果のあるツボを知っておくことにソンはないでしょう。

 偏頭痛を起こした際に痛みが出やすいのは、おおきな神経のある、額のまわりと目の周り、こめかみの、主に3点です。マッサージの際には、この部分を刺激し、こわばりをとっておくことで、頭痛の軽減につながります。

 まずは額をマッサージしましょう。両手の親指を両方の眉毛の真ん中に置き、指のはらを押し当てながら、ゆっくりと髪の生え際まで動かします。生え際まで来たら、今度は眉毛の方にゆっくりと指を引き下ろします。額のこわばりがほぐすようなイメージで、ゆっくりと行いましょう。

 つづいて、目の周りのツボを刺激しましょう。眉間にある「印堂」、こめかみの外側(生え際近く)にあるへこみ「太陽」、このふたつが頭痛に効果的なツボです。人差し指と中指の二本で、眉毛をなぞるようにゆっくりと押します。下まぶた中央の少しくぼんだ部分「四白」も、頭痛の緩和に効果的です。ただし、目の周りの皮膚はとても薄いため、あまり強く押すと内出血してしまう場合があります。四白は、薬指で軽く押す程度で十分です。

 最後に、手を大きく開いて、側頭部を掴むように持ちます。親指をこめかみに側頭部から後頭部にかけて、四本の指をずらしながら刺激し、こわばりをほぐしていきます。

 これらのマッサージを入浴中など、体が温まった際に行うことを習慣にしておくと、頭痛の緩和が期待できます。偏頭痛の原因はまだ明らかには鳴っていませんが、こわばった血管が広がった際に起きやすいとされています。普段から、必要以上に緊張しないように心がけることが大切です。