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偏頭痛、起こってしまったら…冷やして緩和?

ひとくちに頭痛といっても、その種類、症状はさまざまですが、おおまかに「緊張型頭痛」と「偏頭痛」に分けられます。

 緊張型頭痛は筋肉が緊張してこわばることで、その場所に疲労物質が溜まってしまうことで痛む頭痛です。いっぽう偏頭痛は、脳にある血管が広がることで痛みを起こす頭痛です。

 頭痛の起きる原因が違いますので、当然、対処の仕方も異なります。

 緊張型頭痛の場合、仕事でコンピューターを使うなど、長時間同じ姿勢をとる人に起こりやすい頭痛です。とくにストレスや緊張、疲れが高まりやすい夕方や週末などに起こることが多く、頭部全体、首筋などが締め付けられるように痛みます。対処法としては、こわばった筋肉をあたため、緊張をほぐすこと。体を温めることで血流を促進し、疲労物質を取り除きます。入浴などが効果的です。

 反対に、偏頭痛の場合は、血管が拡張して起こる頭痛です。脳の血管が広がり、血管の周囲にある神経が刺激されることで発症します。脈拍にあわせてドクンドクン、ズキンズキンと痛むのも特徴です。

 緊張型頭痛とは逆に、血管が広がることで起きる頭痛です。したがって、偏頭痛の場合は、体を温めてしまうと、血流を促進され頭痛の症状がより悪化してしまいます。ですので、入浴やマッサージなどは逆効果になりかねません。体を動かすことも、血流を促進しますので、症状をひどくしてしまいます。

 偏頭痛が起こったら、患部を冷たいタオルや氷などで冷やし、血管を収縮させるのが効果的です。また、偏頭痛は、音や光などの刺激で痛みが増すのも特徴のひとつです。普段は気にならない音も激しい雑音に感じたり、光がやたらとまぶしく感じたりします。偏頭痛の発作の時には、できるだけ部屋を暗く静かにし、無理せず、安静にするのが良いでしょう。痛みの初期の場合は、コーヒーや紅茶、緑茶などを飲むことで、含まれるカフェインにより血管を収縮する作用を得られ、痛みが軽減することもあります。

 偏頭痛は、激しい痛みを伴い非常につらいものですが、じつは、その原因は明確にはわかっていません。人によっては、なにかのきっかけでホッとしてリラックスしたり、ストレスから解放されたりした際に、急激に血管が広がってしまうことで起きてしまう場合もあります。また、寝不足や眠り過ぎなどで起きる場合もあります。

 いずれにしても、神経が過剰に緊張、緩和をすることは血管に過剰な負担をかけますから、日頃からストレスを減らし、規則正しい生活を心がけることが大切です。