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偏頭痛の緩和…暗い部屋で休憩

偏頭痛には、さまざまな予兆があります。身体がだるい、イライラする、食欲が急に増す、身体がむくむ、生あくびが出るといった漠然とした前兆と、「閃輝暗点(せんきあんてん)」という、目の前で光がチカチカする、視野の一部にぎざぎざした歯車のようなものが現れる、視野が欠けるといったような、ちょっと恐い前兆もあります。

また、偏頭痛が始まると音や光が痛みを増すような感覚を伴ったり、動くと痛みが増すような感じがする場合もあります。まず偏頭痛が始まったら暗く静かな部屋で休息することをお勧めします。

それに、暗く静かな部屋で横になって目を瞑っているだけでも、眠りやすいものです。偏頭痛は短くても睡眠をとって目を覚ますと偏頭痛が治まっていることが多いのです。そのためにも、偏頭痛が始まったら頭痛薬を飲んで、30分でも眠るだけで頭がスッキリします。仕事中でも、仕事を中断できるなら、医務室等で少しでも休むと偏頭痛が解消して、我慢して仕事をしているよりもずっと仕事の能率がアップします。

また、カフェインを飲んで目を瞑って静かな部屋でジッとしているだけでもずいぶん症状は和らぎます。まずカフェインには、血管を収縮作用があるので、血管が膨張して神経に触って痛みを起こしている状態が解消されるわけです。カフェインの代わりに、氷嚢で冷やすことで血管を収縮させる方法もあります。

血管が収縮して痛みが治まるまで通常30~60分かかります。頭痛薬等の鎮痛薬を飲むと個人差はありますが、概ね20分でしょう。カフェインは人によっては10分ほどで効果がある人もいます。偏頭痛の痛みが治まるまで、安静にして暗く静かな部屋で休息するのが効果的です