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自分でできる偏頭痛改善法

偏頭痛―自分で出来ること!― No Comments

いつ激しい頭痛に襲われるのか…このような偏頭痛に苦しんでいる方も、多いと思います。そして、偏頭痛を予防するために予防薬を服用・偏頭痛が発症する前後に発作治療薬を服用…これらの薬を常備することで、偏頭痛を軽減させる手段もあります。
しかし、そのような薬を回避して、自分なりの偏頭痛改善法を身につけることが出来たら…ここでは、誰にでも出来る偏頭痛改善法を取り上げてみたいと思います。
まず、きちんとした生活習慣を行うことをお勧め致します。寝過ぎ・寝不足といった睡眠の不安定さは、偏頭痛を発症しやすい環境を作り出します。睡眠量を一定化すること⇒日常生活の安定⇒偏頭痛改善に繋がります。

そして女性の場合、月経前・月経中に偏頭痛を発症するケースが多いと思います。その場合に限り、早めの鎮痛薬を服用することをお勧めします。ただし、偏頭痛専用の薬ではなく、薬局で購入できる胃にやさしいタイプの「バファリン」「ノーシン」を服用するようにしてください。生活習慣さえ安定していれば、それらの薬で十分偏頭痛を軽減させることができます。
また偏頭痛は、空腹時に発症しやすい特徴を持っています。つまり、朝食・昼食・夕食と規則正しい時間帯に食事を摂ることも、偏頭痛改善法には重要なのです。ただし、チョコレート・赤ワインといった女性が好きそうな飲食物は、控えるようにしてください。それと食事中に偏頭痛を発症した場合、絶対に血管を拡張させるような食べ物を摂取しないでくさい(身体がポカポカするような食材=唐辛子など)。

偏頭痛の原因は、血管の拡張し過ぎだと言われています。実は、偏頭痛専用の薬には、カフェインが少量含まれています(例えばカフェルゴットという薬には、1錠中100mgのカフェインが含まれています)。何か喉を潤したい場合、血管を収縮する作用(カフェイン)があるコーヒー・緑茶などをお勧め致します。しかし、いくら偏頭痛に効くからといって、大量にコーヒーを飲んではいけません。適度なカフェイン摂取が偏頭痛に効くのであって、飲み過ぎてしまうとカフェイン中毒=偏頭痛中毒のような症状を発症する場合もあります(カフェインが切れると偏頭痛を発症する状態)。

このように何気ない日常生活における規則正しい生活習慣を心掛けることが、今まで溜まっていた精神的ストレスも解放に向かわせていくのです(=偏頭痛改善法)。もし偏頭痛に悩まされているならば、是非、実践してみてください。必ず良い方向へ進んでいきます。

偏頭痛―市販薬の上手な使い方―

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偏頭痛に効く薬…薬局で売られている市販薬から病院でもらう処方薬まで、様々な薬があります。みなさんは「市販薬は処方薬に比べて、効きにくい」と思っていませんか。適切な方法で服用すれば、市販薬でもかなりの効果が期待できます。そして偏頭痛に効果がある市販薬として…アスピリンが挙げられます。アスピリンはどのような薬で、どのような症状に効き、どのような服用をすればいいのでしょうか。

薬局で購入できるアスピリンは主に炎症を鎮め、頭の痛み・腫れを抑制する効き目があります。有効成分として「アセチルサリチル酸(アスピリン)」を含んでいます(=痛み・熱を引き起こす成分を抑える…標準的な解熱鎮痛剤)。

アスピリンはドイツ:バイエル社が開発した鎮痛剤であり、欧米では100年以上も前から服用されています。よく洋画を観ているとアスピリン(頭痛薬)を常用している光景が、いろいろな場面で登場します。それほど欧米では、当たり前の薬になっています。そしてある場面では、アスピリンを大量服用する光景も映し出されます。アスピリンに対して、「何か怖い。服用し始めると麻薬のように癖になるのでは?」と、勘違いされる方も…実際、アスピリンを間違った服用すれば、悪い習慣性を引き起こす可能性がないとは言えません。しかし、正しい知識を持って服用さえすれば、非常に効き目が有効である鎮痛剤なのです。

他の(偏頭痛に効く)薬も同様のことが言えるのですが、アスピリンも「偏頭痛が起きる前後」に服用してください。偏頭痛が酷くなれば、ほとんど効果を期待することはできません。そしてアスピリンの副作用として、胃の粘膜を荒らすことが挙げられます。胃腸障害を防ぐためにも、必ず空腹時の服用は避けてください。食後に服用することで、副作用の恐れも無くなります。またアスピリンの服用回数として…(当然、服用しないことがベストですが)毎日服用することは避け、週1回を限度にすべきだと思います。そうしなければ…「鎮痛剤としての効き目が薄れてくる。」⇒「もっともっと服用したくなる。」⇒偏頭痛に加え、薬物乱用頭痛を発症する恐れもあるからです(=アスピリンを服用することで、脳が痛みを感じやすくなる症状)。
確かに、(すべての偏頭痛の薬を含む)アスピリンは偏頭痛に対して効果をもたらします。しかし、それはきちんとした服用をすることが条件です。そして、薬は「痛みを一時的に抑えるに過ぎない」ということを覚えておく必要があります。それらを踏まえて薬を服用さえすれば、偏頭痛に悩まされている方にとって安心できる薬だと言えます。

偏頭痛と薬物療法

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現状における偏頭痛に対して、最も行われている治療方法は薬物療法です。そして、偏頭痛に有効とされる様々な「発作治療薬」と「予防薬」が、次から次へ使われ始めています。ここでは偏頭痛に効く治療薬について、様々な視点から触れてみたいと思います。

○トリプタン系の治療薬=日本では、2000年に認可された治療薬です。血液に神経伝達物質:セロトニンが放出されると、血管が拡張し過ぎ偏頭痛を発症すると言われています。トリプタン系の治療薬は、拡張した血管を収縮する働きを持っています(=偏頭痛を抑える効果)。またトリプタン系の治療薬は、三叉神経(顔で最も大きい神経群)の圧迫も防ぐ効果が…つまり偏頭痛抑制に対して、非常に理にかなった治療薬と言えます。発作治療薬として有効とされるトリプタン系の治療薬…偏頭痛に伴う吐き気・嘔吐を防ぐ効果も…。しかし、あくまでも初期症状としての発作治療薬であることを認識する必要があります(偏頭痛の予防薬としての効果はありません)。何故なら、偏頭痛が酷くなった状態(アロディニア症状)になってしまうと、トリプタン系の治療薬の効果が出にくくなるからです。

○エルゴタミン製剤=エルゴタミン製剤も、血管を収縮させる作用があります。しかしトリプタン系の治療薬と違い、「前兆のある偏頭痛=頭痛が起こる以前に処方する」=つまり、予防薬として効果を発揮します。またエルゴタミン製剤を服用するにあたって、副作用が起こる場合も…吐き気・めまい・手足の痺れ…。そういう意味において、エルゴタミン製剤はタイミング良く服用することが、絶対条件だと言えます。そして、エルゴタミン製剤=予防薬⇒偏頭痛を恐れるあまり服用し過ぎる⇒毎日のように偏頭痛を発症する恐れも…(薬物乱用頭痛)

○カルシウム拮抗薬(きっこうやく)=カルシウム拮抗薬…よく聞く薬名ではないでしょうか。元々高血圧を抑える薬として使われていたのですが、偏頭痛にも効果があると1999年に認可されました(塩酸ロメリジン)。カルシウム拮抗薬は、偏頭痛の予防薬として服用されています。発作が上手く抑制され始めれば、薬の量を少しずつ減らしてください。(ちなみに、カルシウム拮抗薬を服用しても血圧に影響を及ぼすことはありません)

すべての薬に言えることですが、激しい痛みを発症する偏頭痛に対して過度の服用し過ぎは、身体に何らかの影響を及ぼすと考えられています。
何故なら、薬によって血管を収縮させる⇒全身の血管を収縮させることになるからです(=つまり、狭心症・心筋梗塞・高血圧といった症状を抱えている人には適していない)。薬を服用するならば、きちんと医師の説明を受けたうえで服用してください。病気に焦りは…絶対に禁物です。

頭痛と漢方医学

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西洋医学において、頭痛は「症候性頭痛」と「機能性頭痛」に分類することができます。そして、「症候性頭痛」は大まかに3タイプの頭痛に分類することができます…「偏頭痛」「群発頭痛」「緊張型頭痛」…(「急性頭痛」と「慢性頭痛」もタイプに分類する場合もあります)。
しかし東洋医学…その中でも漢方医学において、頭痛は大まかに「外感頭痛」と「内傷頭痛」の2タイプに分類されます。ここでは「外感頭痛」と「内傷頭痛」…それぞれが、どのような頭痛の症状を示しているのか触れてみたいと思います。

○外感頭痛=
日常生活における不摂生、及び「風・寒・暑・燥・湿・火」の6つの外邪(気候の変化・生活環境)が原因によって引き起こされる頭痛のことを言います。そして、外感頭痛は3つのタイプの頭痛に分類されます。
・風寒頭痛(ふうかん)…頭痛が背中まで広がる状態を言います。冷たい風に触れると頭痛が酷くなり、暖かい風に触れると頭痛が和らぐと言われています。・風熱頭痛(ふうねつ)…顔が赤くなり口が渇き、頭が裂けるような痛みを発症する頭痛を言います。・風湿頭痛(ふうしん)…食欲不振に陥り手足が異様にだるく感じられ、頭全体を袋のようなものでスッポリ包まれたような頭痛の状態を言います。このように外感頭痛では、3つの邪気「風・寒・湿」が頭痛を発症します。

○内傷頭痛=内傷頭痛は、肝臓・脾臓・腎臓の働きに関連しています。つまり、3つの臓器の機能低下が、頭痛を引き起こすと言われています。特に肝臓が機能低下した場合、西洋医学で言う「偏頭痛」「緊張型頭痛」が内傷頭痛に該当すると…。・内傷頭痛は5つのタイプの頭痛に分類されます。・肝陽頭痛(かんよう)…頭痛以外にめまいも生じ、イライラ怒りっぽくなることも。・腎虚頭痛(じんきょ)…頭がクラクラ・フラフラ、空っぽになったような頭痛を言います。・血虚頭痛(けっきょ)…頭痛以外にめまい・動悸が激しくなります。そして精神的に不安定⇒倦怠感を伴います。・痰濁頭痛(たんだぐ)…とにかく頭がスッキリしない状態で、お腹も異様に張ります。・お血頭痛(おけつ)…頭痛が慢性化しており、針で刺すような痛みを生じることも。

漢方医学における頭痛の治療方法として原因はもちろんのこと(痛みの性質・特徴・部位)、個人・個人の体質までも詳しく分析することで、独自の漢方薬を決定し頭痛を治していきます。一過性の頭痛であれば、市販されている鎮痛薬を処方すれば十分だと思います。しかし、周期的に繰り返される偏頭痛こそ、漢方薬の有効性が決め手になるのではないでしょうか。

偏頭痛とカイロプラクティック

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偏頭痛=側頭部が非常に強い痛みに襲われる症状⇒この偏頭痛の原因は、「頭部の神経・血管・筋肉」であると定義付けられています。それ故一般診療所では、頭の痛みを抑制する鎮痛剤が処方されています。また最近の薬物として「偏頭痛患者の約70%に効き目がある」とされる、トリプタン製剤が服用されるようになってきています。
確かに、これらの薬物は「その場の痛みを抑える」という部分において、非常に有効だと思います。しかし、次にまた偏頭痛が発症すれば、また薬を飲まざるを得ないのです…脳で頭痛を一瞬麻痺させる…こうした状態が何年も続けば、身体に良くないと感じるのは当然のことだと思います。

このように慢性的な症状を発症する偏頭痛を、根本から改善する手段はあるのでしょうか。
そこで、一考する価値がある療法をご紹介したいと思います。みなさんは、「カイロプラクティック」という言葉を耳にしたことがおありでしょうか。
カイロプラクティック=西洋医学の主流である薬物で病状を抑えるのではなく、身体全体の歪みを矯正することで神経の働きを良くし、自分自身の体内に隠されている薬=自然治癒力という薬に根差した施術を行っています。

偏頭痛に対するカイロプラクティックの施術方法として…まず「頭蓋骨の歪みが、偏頭痛の全ての根本である」と考えています。例えば右側の側頭部が痛ければ、右側の目が下がっていたり、逆に右側の口元(口角)が上がっていたりします(外観診断)。カイロプラクティックでは、頭蓋骨に対症療法をする訳ではありません。カイロプラクティックは、上部頸椎(頭部を支える骨)の歪みを矯正することから始めます。何故なら、上部頸椎の歪みを治せば神経の繋がりも良くなり、顔の表情に繋がっている三叉神経の働きも良くなります=結果的に、表情の目元・口元の歪みも治るからです(偏頭痛も改善)。そして、上部頸椎の歪みを矯正した後の状態を維持管理することで、偏頭痛は自力で克服することができるのです…もちろん、薬物療法は無縁です。

カイロプラクティックは、アメリカで飛躍的進歩を遂げてきた療法です。そしてアメリカ国民の間では、広範囲にわたって普及しています。しかし日本においては、あまり知られていない現況にあります。偏頭痛に苦しんでおられる方にとって、「病院内科だけが、偏頭痛に対する治療を行っている」わけではないということを、しっかり把握していただければと思います。カイロプラクティックは一般診療所とアプローチの仕方が違っていても、偏頭痛を治したいという想いは同じです。是非一度、カイロプラクティックの素晴らしい施術を体感してください。

偏頭痛と整体院

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毎月、それもいつ来るかわからない症状に怯える日々…そして、ガンガンと頭を叩かれるような激しい痛みを伴う症状…それが偏頭痛です。
大抵の方は「頭が痛い」と感じれば、病院(内科)へ行くのではないでしょうか。しかし、病院で処方された薬を飲み続けても、一向に頭痛の元はぬぐい取れない…このような症状の方こそ、行くべき治療院があります。そうです!整体院に通うことが、偏頭痛も劇的に改善されるのです。

「どうして整体院で、偏頭痛が改善されるの?」…
整体院は身体の歪みを矯正することで、身体全体のバランスを調整していきます。そして自然治癒力を高めることで、様々な症状を改善することができます。
まず整体院では、偏頭痛をチェックします…最初に直立不動の姿勢を取ってもらいます。そこで、首の歪みをチェックします。私たち人間は「身体は歪んでいない。」と、考える向きがあります。しかし、それは大きな間違いなのです。右利き・左利きがあるように、必ずどちらかの方向へ歪んでいるのです。

[偏頭痛に悩んでいる方の場合、必ず首が左右どちらかに傾いています。]
偏頭痛の特徴として…「拍動性の頭痛(ズキンズキンと痛みを感じる)」が挙げられます。偏頭痛(=片頭痛)⇒片側のこめかみ部分に、拍動性の頭痛を感じるわけです(拍動性=浅側頭動脈と内頚動脈の脈拍の左右差を触診することで、どちら側のこめかみが痛いのかわかります)。
偏頭痛に対する整体院の施術方法…それは頸椎(首)の歪みを矯正することから始まります。そして施術を受けた人は、驚愕する事実を知ることにもなります。頸椎の歪み=血管の歪みも生じていることを…。血管が歪んでいるから、血液の「収縮―拡張」が激しくなるのです(病院でも、血液の「収縮-拡張」が偏頭痛の原因だとされています)。
そして、整体院の施術では首の歪みを矯正するだけでなく、首の歪みによって生じた身体全体の歪みを正していきます。「頭部・頸椎の調整」だけで偏頭痛を改善させるのではなく、肩関節・骨盤・股関節・足首・手首…すべての部位を調整することで、偏頭痛を根こそぎシャットダウンするわけです。

これで偏頭痛に整体院の施術が効果あることが、十分おわかりいただけたと思います。そして、偏頭痛と頸椎の関係も…(頸椎は身体の中でも、特にデリケートな部位です。「また偏頭痛が来た!」といって、「叩く」「揉む」「マッサージをする」「首を回す(鳴らす)」等々の行為は、絶対に行わないでください)。
「ここ数日、頭痛が治らない」…そういう時こそ、一度整体院へ行くことをお勧め致します。

顔面偏頭痛(顔面神経麻痺)

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頭の片側のこめかみ部分に激しい痛みを感じる…これが、偏頭痛の顕著な例です。そして、思春期に発症した偏頭痛…結局、大人になっても悩まされ続け「偏頭痛⇒頭痛持ち」という言い方に…この偏頭痛がもっと酷い症状になった時…みなさんは、顔面偏頭痛(顔面神経麻痺)という症状をご存知でしょうか。
顔面神経痛[顔の表情(目元・口元)の筋肉が動かなくなる(緊張状態継続)]という症状は、聞いたことがあると思います。顔面偏頭痛(顔面神経麻痺)は、顔面神経痛と逆の動きをすることになります。つまり、顔の表情の筋肉が自分の意思とは無関係に、ピクピク動き続ける症状を言います。まず、偏頭痛を発症した側の目の周りに…それが酷くなると額に広がり…最後には口の周りにも症状が広がっていきます。

偏頭痛の一種である顔面偏頭痛(顔面神経麻痺)は、脳の血管拡張によって顔面神経(三叉神経)が圧迫され、症状を発症すると言われています。しかし、明確な原因はまだ解明されていないのが現状です。実際、三叉神経の圧迫による症状が顔面偏頭痛(顔面神経麻痺)の原因だと言われていますが、他の要因としての可能性も含まれているからです…慢性的な側頭筋の痛み(筋筋膜痛)・交感神経の異常による口腔顔面痛・心因が元で発症する顔面痛…このような要因が、顔面偏頭痛(顔面神経麻痺)を発症しているとも言われています。

顔面偏頭痛(顔面神経麻痺)の場合、表情筋が絶えず動き続けるのですが…その痛みは、鋭利な物で刺されるような感覚だと言われています。当然、顔に起こる物理的刺激が伴えば、より強く痛みを感じることになります(髭剃り・咀嚼など)。そして、その痛みは数秒~数分続きます。その間、横になりじっと安静にするしかないのです。

また顔面偏頭痛(顔面神経麻痺)を抑える薬物として、消炎鎮痛剤(座薬/内服)・抗不安薬・抗けいれん剤・抗うつ薬など…これらが、有効だと言われています。しかし、眠気・ふらつきといった副作用があることも覚えておかなくてはなりません。
そして、顔面偏頭痛(顔面神経麻痺)の場合、手術という選択肢もあります。目元・口元の動き続ける神経を切る(抜く)方法です。しかしこのような手術によって、表情筋のバランスが崩れ、別の難治性の痛みを発症する可能性も…

顔面偏頭痛(顔面神経麻痺)はある意味、偏頭痛の末期的症状とも言えます(後遺症が残ることも)。このような症状にならないためにも、一時的頭痛(=時間の経過とともに痛みが落ち着く頭痛)が頻繁に発症する前に、きちんとした診断を受けることが偏頭痛を食い止める手段だと思います。

中高年の偏頭痛

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中高年層…とりわけ壮年期に差し掛かっている方は、社会的地位においても、より一層仕事のハードさが要求されます。そして家庭の中でも、子どもたちの成長を含め、心配事が増える年代とも言えます(壮年期=バリバリの働き盛り・気力も充実している年齢を指します)。
そのため、目に見えない様々なストレスが蓄積されることで、次第に病気に蝕しばられてしまうことも考えられます…そうした日々を送っている中で、最も生活に支障を来たす症状の1つとして…偏頭痛が挙げられます。

自分の頭痛が偏頭痛であるとわかった時点で、まず行わなければならないこと…それは治療院で的確な診察を受けることです。そして、自分自身に合った偏頭痛の薬を選ぶことです。これによって偏頭痛が発症しても、少なからず痛みに悩まされる心配を、回避することができます。
そして中高年層の偏頭痛の場合、自分自身で「我慢をすれば、直に治まる」という考え方を絶対に持たないでください。何故ならその偏頭痛が一歩誤れば、命に関わる症状を引き起こす可能性も含まれているからです。

一歩誤れば~…つまり「この頭痛は今までと違う」「まったく経験したことのない頭痛」だと感じたら、躊躇せずすぐに治療院へ行くことを意味します。特に50歳以上の中高年層の頭痛…その頭痛が今までと違っていれば…「悪玉頭痛(命に関わるような頭痛)」の可能性も含まれているからです(悪玉頭痛=脳内出血・脳梗塞・くも膜下出血などを含む脳血管障害から頭痛を併発させる)。とにかく、家族を支えているという部分においても、「我慢し過ぎる行為」は、褒められたものではありません。

また、中高年層は偏頭痛の誘因に対して、様々なことにも気をつけなければなりません。そして、最も気をつけなければならないこと…それが「肥満」です。「肥満=万病の元」と言われるように、様々な症状に弊害をもたらします。もちろん、偏頭痛に対してもそうです。肥満によって糖尿病を併発⇒血糖値管理の重要性はもちろんですが、空腹になり過ぎると血糖値が低下⇒偏頭痛を発症することもあるからです。
そして、肥満+生活の不摂生⇒大量の飲酒・喫煙…このような状況が重なることで、より一層偏頭痛の発症回数が増えることもあるのです。生活の不摂生は当然のこと、飲酒を断る勇気・(2010年10月から実施される煙草の大幅増税)禁煙をすること…これらをシャットダウンすることが、偏頭痛を軽減させることにも繋がっているのです。

[~あなたは、偏頭痛を発症したことがありますか~偏頭痛を発症した時の対処法を、きちんと身につけていますか~偏頭痛を軽減する努力をしていますか~あなたは、家族を大切にしていますか?~]

女性の偏頭痛

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思春期になると女性の身体は、大きな変化を遂げます。それは女性特有の生理であり、女性ホルモンのバランスです。そして…女性ホルモンによって、多くの女性が苦しまされている症状もあります。それが偏頭痛です。

女性の偏頭痛には、女性ホルモンが大きく関係していると言われています。
まず、女性ホルモンの変遷を辿ってみます…初潮が始まる(生理)⇒結婚したのち妊娠・出産⇒閉経…つまり、生理が始まる頃(思春期)に女性の偏頭痛患者数が男性の患者数を追い抜き、そのまま差は広がっていきます(女性の偏頭痛患者数は、男性の約4倍にも及ぶと言われています)。そして60歳を過ぎる頃になると、パタッと女性の偏頭痛患者数は激減する…これには、閉経が大きく関わっているのです。このことから、偏頭痛を発症すれば一生続くと言われていますが、女性においてそれに当てはまらない場合も多々あるということを示しています。

先ほど女性の偏頭痛に、女性ホルモンが関係していると言いました。では実際、女性ホルモンは体内でどのような影響を受けているのでしょうか(与えているのでしょうか)。
「偏頭痛のメカニズム」で…血液中からセロトニンが放出されることで、血管が拡張されると…実は女性ホルモンに含まれているエストロゲンは、セロトニンに多大な影響を与えているのです。女性ホルモンの分泌が増える(生理)⇒エストロゲンは急激に減少します⇒それに合わせるかのように、セロトニンも急激に減少します⇒血管の収縮が始まる⇒偏頭痛を発症する…このように考えられているのです。実際、偏頭痛は排卵期・月経初日前後に発症しやすく(=エストロゲンは減少)、妊娠中は偏頭痛を発症されにくいと言われています(=エストロゲンは安定)。
確かに個人差はあると思いますが、女性ホルモンが偏頭痛に関連していることは、間違いない事実と言えます。

また女性の場合、偏頭痛を発症しているにも拘わらず、すべての痛みを生理痛と勘違いして、我慢をしている人も多く見受けられます。それに加え、様々なストレスの誘因により生理不順に陥ることも…そして生理不順と偏頭痛、2つの症状を抱えてしまう女性も… 
女性ホルモンのバランスは、非常に崩れやすいものです。痛みに悩まされ続けた結果、鎮痛剤の飲み過ぎ⇒薬物乱用頭痛を併発することもあり得るのです。当然のことながら、生理痛には生理痛の薬・偏頭痛には偏頭痛の薬があります…生理痛・生理不順・偏頭痛…症状を把握するためにも、一度診察することをお勧め致します。

子どもの偏頭痛

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偏頭痛は、思春期から大人にかけて発症するものだと考えられています。あまり知られていませんが、小学生たちが偏頭痛に悩まされている現状もあるのです。そして子どもたちと大人の偏頭痛には、様々な相違点があります。私たちはそれを念頭に置くことで、子どもたちの偏頭痛を理解しなければなりません。

思い浮かべてみてください。私たちが小学生だった頃を…「熱もないのに頭が痛くて、学校を休む」⇒「1~2時間寝ていると、頭痛も治まり普通の状態」…こういった経験が、1度や2度は会ったのではないでしょうか。そして、そういった症状が続く子どもたちに対して、「仮病・不登校」ではないかと、間違うこともあったのではないかと思います。

子どもたちの頭痛の症状…確かに緊張型頭痛にも似ていますが、子どもたちの場合、偏頭痛でも起こり得る症状なのです(緊張型頭痛=筋が緊張することで発症する頭痛)。それ故、頭痛を発症するばかりか、短時間に嘔吐・下痢症状も訴える子どもたちも…
では何故、子どもたちは偏頭痛のような症状を発症してしまうのでしょうか。一体、何が原因で引き起こされてしまうのでしょうか。

子どもたちの偏頭痛の一番の原因として、「学校」が挙げられます。
「宿題するのを忘れてしまった」「もっと寝ていたい」「嫌いな友達に会いたくない」等々、学校に対する様々なストレスが、偏頭痛を引き起こしている原因になっているのです。事実、偏頭痛が発症するのは平日であり、週末になると必ず元気よく遊んでいる…
私たち(親・学校の先生)は、その瞬間・瞬間「子どもたちが、本当に頭の痛みに苦しんでいる」ことを把握する必要があります。もし子どもたちの症状を見て「仮病」「不登校」だと決めつけてしまったなら、それは偏頭痛の問題だけではなくなります…つまり、子どもたちの心奥に深い傷をつけてしまうことにもなりかねないのです。いつも週末は元気だからと、「仮病」「不登校」と決め付けず、もっと真剣に「子どもたちの症状(偏頭痛)」に対して、接するべきなのです。

そして、早い時期に治療院などで受診し、一緒に子どもたちの症状を認識しなければなりません。もちろん、担任の先生・養護の先生にその旨を話しておく必要もあります。
私たちは、考えを改めなければなりません。私たち大人だけが、ストレスを抱えている訳ではないということを…子どもたちも大人同様に、様々なストレスを抱えているのです。だから、子どもたちも偏頭痛(=大人の病気)に悩まされているのです。
これだけ何事においても多様化した現在…大人の知識も、子どもたちの知識もさほど変わらない現在…大人が発症する病気だから、子どもたちには発症しないという考えは、払拭されるべきだと考えます。